二重歯列って何だろう?
こんにちは、スマイルライン歯科・福岡矯正歯科天神です。今回は、歯列矯正の中でも特にご相談の多い「二重歯列」について詳しく解説します。二重歯列は、歯が二列に並んで生える状態を指し、見た目や健康に悪影響を及ぼします。この記事では、二重歯列の原因や悪影響、治療法、予防策について詳しくご紹介します。二重歯列でお悩みの方や予防策を知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。適切な治療で健康な歯と美しい笑顔を手に入れましょう。
二重歯列の主な原因
あごのサイズが小さいと言われますが・・・
日本人は外国人に比べてあごが小さい傾向があり、歯が並ぶための十分なスペースが確保できないことがあります。このようなケースでは、遺伝的な要因も大きく関与しています。例えば、両親のいずれかが二重歯列であれば、その子供も同じような問題を抱える可能性が高くなります。あごが小さいと、特に前歯が重なって生えることが多く、歯並びが悪くなることがあります。と言うような説明をされることが多いです。丸暗記の回答です。
実際はあごの大きさはほぼ正常で歯が内側(舌側)に傾斜してるのでそのように見えて誤診されてることが多いです。
まずはご自分で鏡を見てチェックしましょう。
あなたの顎は小さいから、はい抜歯だね!
3人がけのベンチに4人が座ってる状態だよ!
歯が大きい
あごのサイズが正常でも、歯が大きい場合は歯列に収まりきらず、二重歯列になることがあります。歯が大きいと、それだけスペースが必要になるため、歯が重なり合ってしまいます。特に、奥歯や犬歯が大きいと前歯が押し出される形で二重に並んでしまうことがあります。これにより、見た目だけでなく噛み合わせにも影響が出ることがあります。
乳歯と永久歯が重なっている
乳歯が抜けずに永久歯が生えてしまうと、二重歯列になることがあります。これは、乳歯が自然に抜けるタイミングが遅れたり、永久歯が早く生えてしまったりすることで起こります。特に、下の前歯にこの現象が見られることが多いです。乳歯の根が吸収されずに残っている場合も、永久歯が正しい位置に生えず、二重歯列の原因となります。
指しゃぶりや爪を噛む癖
幼少期に指しゃぶりや爪を噛む癖があると、歯並びに悪影響を及ぼします。これらの癖は歯に余計な力を加え、歯列が乱れる原因となります。長期間続けると、顎の形状や歯の位置にまで影響を及ぼし、二重歯列を引き起こすことがあります。さらに、口呼吸や舌の位置が悪い場合も、歯列に影響を与えることがあります。
二重歯列による4つの悪影響
噛み合わせが悪くなる
二重歯列は不正咬合の一種で、噛み合わせが悪くなります。これにより、食べ物を噛み切れない、顎が疲れる、痛む、歯が欠けるリスクが高まる、肩こりや頭痛など全身に悪影響が及ぶことがあります。特に、顎関節に負担がかかることで、顎関節症のリスクが高まります。噛み合わせの悪さは、食事を楽しむ妨げにもなります。
不衛生
歯が重なっているため、歯ブラシが届きにくくなり、歯垢や食べかすが残りやすくなります。これにより、虫歯や歯周病のリスクが高まります。特に、歯の間に食べかすが詰まりやすく、口臭の原因にもなります。また、歯肉炎や歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶けてしまい、歯の喪失に繋がることもあります。清掃が不十分だと、細菌が繁殖しやすくなり、口腔内の健康を損なうリスクが高まります。
見た目の問題
二重歯列は口を開けたときに目立ちやすく、見た目に対してコンプレックスを感じる方も多いです。特にマスクが外れる機会が増えると、見た目の悩みが深刻になることがあります。歯並びの悪さは、自信の低下や人前で話すことを避ける原因にもなり得ます。見た目の問題は、社会生活や職業生活にも影響を与えることがあるため、早期の治療が推奨されます。笑顔に自信を持てないことで、対人関係や仕事においてもストレスを感じることがあるかもしれません。
顎関節症のリスク
二重歯列により顎の動きが制限されると、顎関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こす可能性があります。顎関節症は、顎の痛みやクリック音、口の開閉時の制限など、日常生活に大きな支障をきたします。また、顎関節症が進行すると、慢性的な痛みや顎の変形を引き起こす可能性もあります。これにより、食事や会話が困難になることもあります。
顎関節症について詳しくはこちらです
二重歯列の治療法
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーを使用して歯を動かす矯正方法です。この方法は、二重歯列の改善に使用できます。まず、歯の表面にブラケットという小さな装置を接着し、それにワイヤーを通して歯を徐々に動かしていきます。二重歯列の場合、歯が並ぶためのスペースが不足していることが多く、その場合は抜歯が必要になることもあります。抜歯を行うことで、歯が正しい位置に並ぶためのスペースを確保します。ワイヤー矯正は見た目の問題だけでなく、噛み合わせの改善にも効果的です。また、装置が目立つことが気になる方には、裏側(舌側)矯正という選択肢もあります。裏側矯正は、ブラケットを歯の裏側に装着するため、他人に気づかれにくいという利点があります。治療期間は通常1年から3年程度で、定期的な調整が必要です。ワイヤ矯正の場合は歯を抜くことが多いです。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使用して歯を動かす矯正方法です。この方法は、取り外しが可能で、装置が目立たないため人気があります。マウスピースはカスタムメイドであり、患者の歯の形状に合わせて作られます。これにより、快適な装着感が得られます。治療期間中は、2週間ごとに新しいマウスピースに交換し、徐々に歯を動かしていきます。マウスピース矯正は特に軽度の不正咬合に効果的で、取り外しができるため食事や歯磨きがしやすいという利点があります。多くのケースで幅広く対応出来ますもちろん精密検査が必要です。治療期間は通常1年から2年程度で、患者自身がマウスピースをしっかりと装着することが求められます。最近はほとんどのケースでこちらが第一選択です。
早期治療
子どもの場合、早期に治療を開始することで、顎の成長をコントロールし、歯の位置を正しく整えることができます。これにより、将来的に二重歯列を防ぐことができます。早期治療は、乳歯が残っている段階で行うことで、永久歯が正しい位置に生えるスペースを確保することができます。早期に治療を開始することで、将来的な矯正治療の期間やコストを削減することができるという利点があります。適切な時期に治療を開始することで、より効果的な結果が期待できます。
定期検診
定期的な歯科検診を受けることで、二重歯列の早期発見と早期治療が可能になります。歯科医は、成長期の子どもの歯の発育を監視し、問題が発生する前に対処することができます。定期検診により、虫歯や歯周病の予防も同時に行うことができるため、口腔内の健康を総合的に維持することができます。特に子どもの場合、成長に伴う歯の変化を注意深く観察することが重要です。
二重歯列の予防法と日常ケア
適切な口腔ケア
毎日の適切な口腔ケアは、二重歯列の予防に非常に重要です。歯磨きやデンタルフロスを使用して、歯垢や食べかすをしっかりと取り除くことが必要です。特に、子どもに対しては、正しい歯磨きの方法を教えることが重要です。歯ブラシは適切なサイズと硬さを選び、歯と歯茎をやさしく磨くことを心掛けましょう。また、定期的な歯科検診を受けることで、虫歯や歯周病の早期発見・治療が可能となります。
正しい食習慣
健康な歯を保つためには、バランスの取れた食事も重要です。カルシウムやビタミンDが豊富な食品を摂取することで、歯と骨の健康を維持できます。また、砂糖の多い食品や飲み物を控えることで、虫歯のリスクを減らすことができます。特に、子どもに対しては、健康的な食習慣を身に付けさせることが大切です。噛む力を鍛えるためには、固い野菜や果物を積極的に食べることも効果的です。
悪習慣の見直し
指しゃぶりや爪を噛む癖は、二重歯列の原因となることがあります。これらの悪習慣を早期に矯正することで、歯並びの悪化を防ぐことができます。また、口呼吸や舌の位置が悪い場合も、歯列に影響を与えるため、専門家に相談することが推奨されます。例えば、子どもが指しゃぶりをやめられない場合は、親が注意深く観察し、適切なタイミングでやめさせる方法を見つけることが重要です。
とても大切な事です。
定期的な歯科検診
定期的な歯科検診を受けることで、二重歯列の早期発見と予防が可能です。歯科医は、成長期の子どもの歯の発育を監視し、問題が発生する前に対処することができます。定期検診により、虫歯や歯周病の予防も同時に行うことができるため、口腔内の健康を総合的に維持することができます。特に子どもの場合、成長に伴う歯の変化を注意深く観察することが重要です。
まとめ
二重歯列は、見た目や健康にさまざまな影響を与える問題ですが、適切な治療と予防策を講じることで改善することが可能です。二重歯列の主な原因には、あごのサイズや歯の大きさ、乳歯と永久歯の重なり、指しゃぶりや爪を噛む癖などがあります。これらの原因を理解し、早期に対処することで、将来的なトラブルを避けることができます。
治療方法としては、ワイヤー矯正やマウスピース矯正、早期治療が有効です。ワイヤー矯正は、歯を動かすためのスペースを確保するために抜歯が必要になることがありますが、見た目や噛み合わせの改善に効果的です。マウスピース矯正は、透明で目立たないため人気があり、取り外しができるため日常生活に支障をきたしません。早期治療は、子どもの成長を利用して顎の成長をコントロールし、歯の位置を整えることができます。
予防策としては、適切な口腔ケア、正しい食習慣、悪習慣の見直し、定期的な歯科検診が重要です。毎日の歯磨きやデンタルフロスの使用、バランスの取れた食事、指しゃぶりや爪を噛む癖の矯正、定期的な歯科検診を受けることで、二重歯列の予防に努めましょう。
スマイルライン歯科・福岡矯正歯科天神では、二重歯列の治療や予防に関するご相談を随時受け付けております。専門の歯科医が一人ひとりの患者様に最適な治療法を提案いたします。無料カウンセリングも行っておりますので、二重歯列や歯並びに関するお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。
私たちは皆様の健康と笑顔を守るために全力を尽くします。お読みいただき、ありがとうございました。
矯正治療を受けることで、二重歯列を治すことができます。矯正治療には、歯列矯正装置(ブラケット)やマウスピースなどが使われることがあります。専門の歯科医師に相談して、最適な治療方法を見つけましょう。
生理的な理由によります。乳歯が生え変わる過程で、永久歯が生えてきます。そのため、一時的に歯が2列に見えることもあります。
できます。歯列矯正は大人でも可能です。専門医に相談することをおすすめします。
見た目に影響を与えることや、口腔内の清潔さを維持するのが難しくなることがあります。また、咬む力の分散や噛み合わせの不安定化などの問題も発生する可能性があります。
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